STEP5:精液検査と血液検査の結果
まずは、血液検査から
結果、異常無し。
あれこれ、ホルモンバランス等々の説明を受けるが異常なしという事しか記憶に無い。
精液検査
なんだか、先生が言いづらそうに、首をかしげながら、検査結果の紙を手に取りながら、・精液-量
・精液-精子数
・運動率
・前進運動率
・高速運動率
についての説明を一通りした後、
「ん。。。運動率が一般的な平均値よりも少ないかな」と言葉を発した。
同席した妻は、
・「どのくらい少ないんですか?」
・「どうしたら増えますか?」
・「子どもできますか?」
等々の、先生に熱心に聞いていた。
先生の答えは、全て濁す感じで、最後に、
「今回の結果は、たまたまだったのかも知れないし、又、検査してみますか?」
と言われた。
ずっと下を向いていた私であったが、
「はい!」と返事を無意識にしてしまった。
きっと、自分で今回の結果を受け容れたくなかったのだと思う。
さあ、次回!と気持ちを切り替えて診察室を出た。
ふと横を見ると、妻がしくしく泣いている。
私:「なんだよ、気にするなよ」
妻:「だって、赤ちゃんが出来ないかも知れないと思うと」
私:「今回は、たまたまかもしれないじゃないか」
妻:「平均の1/4以下だよ、少なすぎるよ」
私:「ストレスとかもあるし、分からないじゃいか」
妻:「そうやって、すぐに逃げる」
私:「逃げて無いじゃないか、今日だって検査に来てるし」
妻:「あ〜、また、へりくつが始まった」
私:「子どもが出来ないのは、俺のせいだったって分かって、清々しているんだろ」
妻:「あ、認めた」
私:「子ども子どもうるさいな、あ〜、俺以外の人と結婚すれば良かったんじゃないか?」
妻:。。。
私:「ぐたぐた言うなら、別れろよ」
その後、二人、無言で帰宅し、
義母(妻の母)がどうだった?と聞いてくると、
診断結果の紙を、義母へ見せ、あれこれ、
私は悪くない、悪いのはあの人的な説明をしていた。
その後、数日間、「文句あるなら、別れろよ」が口癖になっている私がいた。
口だけではなく、本当に別れたいとおもったので、
その他にも
「どうしたら、俺と別れてくれる?」
「俺じゃ無い人と、結婚したら」と妻に言っていた。
今回の教訓は、
不妊が原因で、離婚するという事も絵空事ではなく、現実にあり得るという事。私の場合は、逆ギレ的な切り出しですが、不妊の原因はあなたと突きつけられた時、逃げ場が無くなります。
今回、私の精子が少ないと分かった時、本当は妻には、気丈に振る舞って欲しかった。
そんなの気にすること無いよと言って欲しかった。
子どもも欲しいけれど、あなたがいる事、あなたに出会えた事が幸せと言って欲しかった。
男って、人にもよるけれど、結構、キャパ小さいのよ。
それでいて、実はロマンチスト、分かって頂戴。
次回は、精液検査後の日常生活について書く予定です。