STEP3:精液検査を決意するまで
前回は、妻から病院で精液検査を進められる私が、抵抗している所を書いた。
今回は、精液検査を受ける決断をする所までを書こうと思う。
妻:「赤ちゃんが出来ないのは、あなたのせいなんじゃないの?」
私:「あのね〜、そうやって人を決めつけるのは良くないと思うよ」
「一体、何の根拠があって、俺を疑っているの?」
妻:「私の体は、問題無いのだから、あなたしか原因と考えられない」
(徐々に、語気が荒くなっていく。。。)
私:「疑うのは自由だけれど、そう言う言い方はないんじゃないかな?」
妻:「私は証明したんだから、あなたが証明して!」
私:「何を?」
妻:私の竿のあたりを指さしながら、
「だから、ここが問題無いって事を!」
私:「精子だってちゃんと、出てるじゃん、問題無いよ」
妻:「その質を!」
私:「子どもが生まれてみなきゃ、質なんて分からないよ」
妻:「生まれないのは、あなたのせいじゃ無いの!」
私:「何を根拠に、そんなに俺を責める」
妻:再び、泣き出す。。。
語気を荒くし、
「悔しかったら、あなたが証明してからにしてよね!」
私:「俺、泣いてないし、悔しくも無いよ」
その後、妻は実家に帰ったまま、数週間帰ってこなかった。
又、それを、私は追いかけもしなかった。
数日後、妻の母が私が一人でいるアパートに訪ねてきた。
お引き取り願いますと、言うも、
妻の忘れ物を取りに来たと引き下がらない。
渋々、ドアの鍵、チェーンを外し、妻の母親を家に入れると、
妻の忘れ物を探す気配無。。。
シーンとした間が流れる。。。
間に耐えきれず、お茶を出し、
用が済んだら、出て行くように伝えるも、出て行かない。
頭に来たので、思わず、言ってしまった。
私:「だいたい、どういう教育を娘さんにしてきたんですか?」
義母:ぽかーんとしている。
私:「二人で楽しく暮らしていたいのに、子ども子どもってそうやってプレッシャーかけているのは、あなたなんじゃないですか?」
義母:「子ども、欲しくないの?」
私:「欲しいか、欲しいかの問題じゃ無くて、楽しく暮らすことのじゃまをしないで欲しい」
義母:「一人でいて楽しい?」
私:「それは、妻がいた方が楽しいけれど、そんなに、干渉されるならば、もう、○○家とはつきあえない、出て行って下さい。
かなり、短縮して書いてはいるが、結構、カァーっとなって、義母に汚い言葉を吐いたと思う。
・出て行ってくれ
・俺をなんだと思っている
・娘さんを苦しめているのはあんただ
・忘れ物を取りに来たと言って入ってきのに、違う、あんたは嘘つきだ
・娘に旦那の所に戻るように促すのが、親ってもんだろう、一体、あんたは何をしにきた等々。。。
私は、義母が今も嫌いだ。
妻が子どもにこだわる理由は、妻の母親だ。
先祖代々とか、名字を守るとか、やれ、しきたりだなんだかんだと、刷り込んできたのは、妻の母親。
妻の家は、女系らしく、妻の母は、婿を取って、婿さんに名字を変えさせ、結婚したらしい。
妻は、子どもの頃から名字を守る様に母親に刷り込まれたらしい。
そのせいもあって、私も、名字を変えさせられた。
私もかなり抵抗はしたのだが、妻の「お願い」との言葉に、自分の親から相当反対をされながらも、渋々応じて名字を変えて結婚をする事にした。
今、思うと、刷り込みをする親というのは、
一つの事を刷り込むのではなく、ありとあらゆる事を子どもに刷り込んでいる。
例えば私の妻の場合は、
・公務員になりなさい
・名字は絶対に守らなければならない
・この土地は先祖代々。。。
・親戚づきあいは何がなんでも守りなさい
・あなたは、お墓を守りなさい
・見栄が大切
・婚約指輪を買ってもらいなさい
・子どもを二人作りなさい
・車はトヨタじゃなきゃだめ
等々。。。
妻が名字に強いこだわりがあった段階で、
私の父は、妻の事を「あの女は、お前と結婚したいのではなく、ただ、家を守りたくて結婚したがっている女だぞ」と言っていた。
その時は、妻がいとおしくてしょうが無かったのだが、
今となっては、なんとも言えない。。。
さて、話を元に戻し、義母が出て行き、一人で数週間すごしていたところに、妻がひょっこり戻ってきた。
そして、「あなたに、証明して欲しいの」と精液検査の事を言われ、
「うるせ〜な」と答え、押し問答をするも、結局、検査を受ける事になった。
妻:「結局、逃げてるだけなんじゃ無いの?」
私:「逃げてないよ」
妻:「じゃあ、なんで、検査を受けてくれないの」
私:「疑われていると思うと嫌だ」
妻:「結果が出て、大丈夫だって分かれば、それでいいじゃない」
私:「結果を見なければ、分からないなんて言っていたら、子どもが出来ない人は全員が検査を受けるべき、俺だけ、検査を受けるなんておかしい」
妻:「また、へりくつが始まった」
「検査、受けてくれないなら、又、実家に戻る」
私:「受けりゃ〜、いんだろ、受けりゃ〜」
妻:るんるんした感じで、「じゃあ、病院予約しておくね」
私:直感的に、シマッタ。。。と思うも、もう既に妻は病院に電話をしている。。。
そして、精液検査を受ける事が確定した。
今回の教訓は、私は、妻が、執拗に子どもにこだわる人だと知ったのは、結婚後だったので、子どもに対してのこだわりがどのくらいあるのかという事を結婚前に知っていれば良かったと思う。
次回は、精液検査当日の事について書こうと思います。